長く愛されるパン屋さんのヒミツとは!?まるき製パン所に行って聞いてみた
突然ですが、実は京都がパンの町であることをご存知でしょうか。
2021年の総務省『家計調査 家計消費編』を見ると、京都市のパンの消費額が全国1位になっています。
そんな京都市で75年も愛され続けているパン屋さんが下京区にある『まるき製パン所』です。
食べログの評価は3.74で京都府内6番目。上位を見ると、これ以上に長寿なパン屋さんはありません。なぜ、長く愛されながら人気を誇れるのでしょうか。
今回はまるき製パン所さんの長く愛される『ヒケツ』をレポートしていきたいと思います!
行く前に下調べをしました。食べログの口コミ505件の中から、100件を無作為に抽出してテキストマイニングします。11,423語から語彙同士の関連性を炙り出していった結果がこちら。
注目すべきは右上の味に関する口コミです。『美味しい』などの関連性があるのはもちろんですが、『懐かしい』との関連性があります。『懐かしい味』とはどんな味なのでしょうか。
そこで実際にまるき製パン所へいってきました。
外観は確かに昔ながらの雰囲気が溢れています。レトロな雰囲気が醸し出された京都らしいパン屋さんですね。今回注文したのは、ハムロール(190円)とカツロール(240円)です。店員さん曰く、この店の1番人気と2番人気なのだとか。
いただいた感想は確かに『懐かしい味』がします!キャベツのハムとマヨネーズのバランスがばっちりで、シンプルなのに病みつきになる。そんな味がしました。ご馳走様でした。
ここで『懐かしい味』の人気の秘密を店員さんへヒアリングしました。
私が「商品の中身はずっと変わっていないのでしょうか!」と訊ねたところ、「変わっていないと聞いている。ハムがない時代はソーセージだったが、以降はずっとこだわりのハムを当店で切って、使っています!」と優しく教えてくれました。そのほかの商品でも自家製のクリームを使ったりされているそうです。ここでしか食べられない懐かしさがあるのですね。
それだけでなく、店内の会話を聞いていると「また来るね」や「〇〇さん今日は来ないねぇ」など温かい言葉が聞こえてきました。お客さまと店員さんの関係が出来ていて素敵だなと思います。
『懐かしい味』とは、変わらないこだわり抜いた製法とまた来たくなる店員さんのあたたかさで出来ているのではないかと思いました!また行きたいと思います。
(執筆者:下京ローカルグッドレポーター 伊藤悠希)
2022.10.17