松原京極商店街振興組合~コロナ禍の中、魅力発信を工夫~
まちづくりの取り組みなどの紹介を通じて、下京区の魅力を再発見していただくコーナーです。
今回は、コロナ禍の中、試行錯誤して商店街活性化の活動を行っている松原京極商店街振興組合です。
松原京極商店街は松原通に面し、新町通から大宮通の間に位置しています。30年ほど前の最盛期は100軒以上の店舗がありましたが、現在振興組合に加盟している店舗は20軒ほどとなっています。高齢化や後継ぎ問題で商店街の店が次々と閉まっていく中、同商店街振興組合理事長の井上昌則さんは、明治5年創業の井上漬物店の販売主任として、家業を支えることになりました。「地域全体で子どもを見守る雰囲気があるこの地域で子育てをしたいと考えたときに、店がなくなることで顔の見える関係がなくなってしまうのはもったいないと思いました」と井上さん。年2回の祭りなど、これまで行ってきたイベントに加え、商店街のキャラクターを作ったり、音楽ライブやマルシェを開催したりするなど、商店街の魅力を高めるためにさまざまな取り組みを展開してきました。
しかし、コロナ禍により、集客に繋がるイベントは開催できなくなりました。そのような状況下で、商店街は転換期を迎えていると井上さんは感じています。「これまで実施してきたイベントは、コミュニケーションの場にはなっても利益が出ていたわけではありませんでした。これからはそこを両立できるよう、地域外から新しく入ってこられたテナントの店主の皆さんとも協力して工夫していきたいです」
YouTubeでの情報発信や、他の商店街と協力したマップづくりなど、新たな取り組みも評判は上々。「商店街のホームページやECサイトも立ち上げたい。リアルとバーチャルを繋げ、歩いて楽しめる商店街として魅力を発信していくので、まずは商店街に足を運んでほしい」と井上さんは熱いメッセージを送ります。
※市民しんぶん下京区版「下京のひびき」令和3年7月15日号掲載時の内容です。
2021.07.15