豊園エコ推進委員会とホテル日航プリンセス京都~小さな積み重ねで,地球を守る~
2022.06.09
まちづくりの取り組みなどの紹介を通じて、下京区の魅力を再発見していただくコーナーです。
今回は、未来により良い環境を残すため、食品ロス削減の啓発などで協力して活動を展開する豊園エコ推進委員会(以下「同会」)とホテル日航プリンセス京都(以下「同ホテル」)の取り組みをご紹介します。
同会は、学区住民によって2015年に発足し、子ども・大人・シニアの三世代で、衣食住をテーマに環境ワークショップの開催等に継続して取り組まれています。また同ホテルは食品ロス削減の呼びかけや地域の防災活動への参加など、地域貢献に尽力されています。
両者は、同じ豊園学区内の洛央小学校で今年1月,食育をテーマに「親子で食育ミニ教室」を開催しました。教室では、親子で食品ロスについて学ぶとともに、地域の豆腐店で出たおからとごま油を絞る時に出るごまの絞りかすを使って料理を作ったことで、参加者が環境問題を身近に感じるきっかけになったといいます。本取り組みで、両者は昨年度、京都環境賞を受賞。さらに同ホテルは、おからを使った特製クッキーを豊園さくらまつりで配るなどの取り組みにより,京都らしい宿泊施設賞も受賞されています。「ホテル料理長が食材を工夫した料理法を伝授し,実際作ったお子さんたちは,美味しい!と笑顔があふれていました。これからも身近なところから食の大切さや魅力を伝えていきたい」と同ホテル総支配人の河戸省三さん。 同会委員長の冨江さゆりさんも「委員会が発信者となることで、特にこれからを担う子どもたちに、小さいころから環境について考えるくせをつけてほしい」と呼びかけます。
同会は,コロナ禍で対面での活動が制限される中でも、住民が落ち葉を持ち寄り、腐葉土に再生するなど今できることを地道に続けてこられました。今後は他学区との交流や親子参加のロケットストーブ作り等を企画し、活動の幅をさらに広げていかれます。
「地域での身近な小さな積み重ねが、知らず知らずのうちに大きくステップアップし、環境問題の解決に繋がっていきます。まずは何より楽しみながら、自分にできることを始めてみて」と冨江さんは期待を込めます。
「親子で食育ミニ教室」当日の様子はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=LQJvq8z-QQY
※市民しんぶん下京区版「下京のひびき」令和4年6月15日号掲載時の内容です。
2022.06.09