なんでその銅像?動物愛あふれるお寺
・身近な動物の像があるお寺
ふらりと立ち寄ったお寺、平等寺(因幡堂)さん。
あまり見かけない像がありました。
まずは猫の像。
犬の像もあります。
これらの像は、馬頭観音像の周りにありました。
(足元には鳥の像もあります。)
・どうして身近な動物の像があるのか、通りかかったお寺の方に聞いてみた。
と、その前に、前提知識。馬頭観音とは?
頭上に馬の頭をのせている観音様であり、観音様のなかでも唯一憤怒の形相だそうです。馬が牧草をよく食べることから、「人間や生き物の煩悩を食べつくす」とも言われています。馬頭観音のご利益と言えば、無病息災や厄よけなどがありますが、その他にも、ペットが亡くなった後に馬頭観音に祈りを捧げると、ペットたちをお釈迦様のもとまで連れていってくれるとも言われているそうです。
さて、こちらのお寺では昔、なもちゃんという犬を飼っており、地域の方などから大変人気があったそうです。なもちゃんは今の馬頭観音像がある場所がなぜか好きで、よくそこに座っていました。なもちゃんが亡くなったあとは、外まで並ぶほど手向けの列ができたそうです。
しかし、なもちゃんへのお品をお寺でもらうのも気が引けると考え、なもちゃんが大好きだった場所に馬頭観音像を建て、お供えとすることとした、とのことです。
なぜ馬頭観音像なのか、の理由のうちの一つが、観音様のご縁日となもちゃんの命日が同じだったということがあるそうです。もちろん馬頭観音が動物を守ってくれる観音様ということも大いにあると思います。
ここまで聞いてよくわかりました。馬頭観音像の下にある犬の像はなもちゃんだということが。
・現在はわんちゃんやねこちゃんも住んでいるらしい
私は大の猫好きなので、ねこちゃんがいると聞いてわくわくしていたところ、お寺の方が案内してくれました。そこでちょびちゃんというねこちゃんを発見。話しかけると本当によくお返事のするいい子でした。
ちょびちゃんと会えるのはラッキーらしく、会えたらシールがもらえるそうです。案内してもらったのに、「会えた」ということでシールをいただいちゃいました。
ごまちゃんという子もいるらしいのですが、なにしろ真夏の炎天下。涼しいところでお休み中みたいでした。
動物もやってきて住み着くような温かいお寺でした。
もっともっと語りたいですが、百聞は一見に如かず。ぜひ皆様自身で足を運んでみてください。
(下京ローカルグッドレポーター:もひもひ)
2023.10.11