あなたも、「ほっ」と。“自分らしく”を見つけるカフェとは・・・?
寺町通と仏光寺通の交わるところに現れる、町屋カフェ「ジョイント・ほっと」。可愛らしいゾウの暖簾が目印です。以前、こちらで作られている美味しいクッキーをいただいたこともあり、興味があったため、今回遊びに行ってみました!
ドキドキしながら、扉を開けてみると「こんにちは!」と元気な挨拶が。個性的なたたずまいの木の椅子、かわいらしい作品の展示、そしてコーヒーのいい香り。席に座っているだけで、とっても癒やされるのんびりとした空間が広がっています。
伺ったのは、カフェ営業のお時間。疲れた頭に甘いものをと、ケーキセットを注文しました。ふわっとしたスポンジがおいしいガトーショコラと、氷もコーヒーになっているすっきりとしたアイスコーヒー。口の中に幸せが訪れます。お客さんとスタッフさんとの楽し気な会話のやり取りにも、ついつい耳を傾け微笑んでしまうなど、五感でほっとできる空間に、心がほぐれました。
今回は管理者の山本さんにお話を伺わせていただきました。
ジョイント・ほっとは、就労継続支援B型事業所。毎日出社して働くことがしんどい方や、心に不調を抱えた方が、自分のペースでお仕事できる場所。働く方それぞれの体調や得意なことに合わせて、お仕事を選び、自分らしく働かれているそうです。
「思春期のころに発病された方が多く、働かれる以前は自己肯定感の低い方がほとんど。そんな中、自分らしく働き、存在を認めてもらえることで自信や笑顔を取り戻していける、そんな場所を目指している」と山本さん。カフェの展示を見ていると、事業所の利用者の方が、「山本さんはなんでもできてすごい人。いっつも相談に乗ってくれて、助けてもらっているの。」と嬉しそうに話しかけてくださいました。
山本さんご自身も、職員としてお手伝いをしているという意識はなく、自分の住むまちが楽しい場所になればという気持ちで、25年間一緒に楽しみながら取り組んでいると話します。
私は恥ずかしながら今回初めて、「就労継続支援B型事業所」という存在を知りました。そして、それが特別な場所ではなく、自分の持っている才能や魅力を働きながら発見していける、とても身近な場所なんだと感じました。
働く上での効率などが追及される現代の中で、自分らしく働くことや、自分の生き方を、自分のペースで探すことができる、そんなほっと安心できる場が下京区内にあることをとても嬉しく思いました。また何より、スタッフの方や、お客さんなど、たくさんの方の笑顔があふれる空間がここにあることを、多くの人に知ってほしいなと強く思いました。
カフェとしては14時半で一旦閉まるそうですが、地域の誰もが気楽に集える交流スペース(コミュニティサロンふう)として19時半までお店は開いているそうです。この日も閉店後に交流スペースを求めて遊びに来ている利用者さんがおり、気さくに声をかけてくれました。
記事を最後まで読んでくださったあなたも、ほっと一息つきに、ジョイント・ほっと、もしくはコミュニティサロンふうに立ち寄ってみませんか?
(執筆者:下京ローカルグッドレポーター みなみ)
【カフェ営業時間】
月~金 11:30~14:30 *土・日 休み
【コミュニティサロンふう~交流サロンスペース~】
月~金 14:30~19:30 *土・日・祝 休み
2022.10.24