京都市中央市場の「母の味」を訪れました!
梅小路公園から徒歩10分の「村上食堂」で昼ご飯をいただいてきました。
梅小路公園は水族館や鉄道博物館等の施設が10年間で立て続けに開業し、賑わいのあるスポットとして連日多くの人々が訪れています。少し西に歩いてみると七条中央サービス会があり、昔ながらの商店街が広がっています。中でも市場直送の魚屋さんからは粋の良い声が聞こえてきます。この近くには昭和初期から京都市民に鮮魚を届けてきた京都市中央市場があるのですね。
そう!ここでは京都市に居ながら手ごろな価格で鮮魚が食べられるのです!遠出をしなくても良く財布にも優しい!若い世代にも最高じゃないですか!
商店街のアーケードのかかる七条七本松交差点を北に行くとすぐ村上食堂が見えてきます。暖簾をくぐると小皿を自分で選べるセルフサービス方式!今回はお腹が減っていたのでラーメン定食750円にマグロのお刺身を追加しました。大ボリュームなのに合わせて900円台だったのでとてもお得に感じましたよ!ラーメンは太麺の喜多方ラーメンで店長が本場で見つけてきた逸品。マグロのお刺身は小ぶりではありましたが、ぶつ切りにしたような感じで臭みがなくまさに市場直送といった感じでした!
梅小路公園内のさまざまな施設の開業には全て地域経済の活性化がその利点として掲げられていました。また学生の調査(※1)によると若者が利用している下京区の簡易宿所(ゲストハウス等)は地域の人々が生活する場にまで事業拡大しているようです。実際に村上食堂への波及効果はあったのでしょうか。店員さんにお話を伺うことが出来ました。
Q.梅小路公園の開発で若い客は増えましたか?
A.開発後にはキャッシュレス決済対応店が新しく増えたようで若い人はそちらに行く事が多いのかもしれません。今、働いている人は70代の人も居てそういった方式の導入が難しいですね。
Q.食堂に若い客が訪れることに関してはどのように思っていますか?
A.私達の主な客層は開店当初からずっと京都市中央市場で働いている人達です。50~60代の人が昔から馴染んでいたあの頃の食堂をやっていて、その人達にとってお母さんの味であることを大切にしています。若い人向けに変える事はないですが、若い人にとってもそうであればいいですね。
市場の方々の想いを大切にしながら若い人を受け入れる村上食堂。確かにゆったりくつろげる店内は私達にも安らぎを与えてくれる実家のようでした。
(執筆者:下京ローカルグッドレポーター 浦野晴生)
<参考文献>
※1.川井 千敬(2018)「京都市三区(中京区・下京区・東山区)における簡易宿所営業の立地の特徴に関する研究ー地価と用途の変更に着目してー」『日本都市計画学会関西支部研究発表会公園概要集』16巻 p.41-44
2022.10.17