梅小路公園、一歩外のビルに入ってみると・・・?
私は月に1回、梅小路公園でなわとびやジャグリングができる練習会を開いています。公園のある梅小路エリアは2015年に「京都駅西部エリア」と位置付けられ、観光客や定住人口の増加といった目標が掲げられました。また同年には、京都梅小路内外の様々な企業・団体が連携し、地域住民とともに京都・梅小路エリアの持続的な賑わいや回遊性の向上に取り組む「京都・梅小路みんながつながるプロジェクト」が発足されています。そこで、せっかくなので私の練習会の参加者も、公園で練習だけしてさよなら、ではなく公園周辺にも足を運んでもらえたらと思いました。まずは梅小路公園の一歩外に行くきっかけづくりから。そういえば私自身が周辺のことをあんまり知らないなと思い、公園近くで普段行ったことのないところに足を運んでみることにしました。
JR梅小路京都西駅がある、七条入口から公園外に向かって歩いていくと、道路を挟んで北側に建っている「KYOCA」と書かれたビルがすぐ目に留まりました。ここに決めた!
道路に面した1階の入り口に入ってみると、目の前には2階へ続く階段がありました。横の掲示を見るといろんなテナントが入っているようです。ここからはお店?の様子はわかりませんが、勇気を出して上へ登ってみようと思います。
階段を登って、2階でまず自分を出迎えてくれたのはエクササイズマシン!?自分には現代美術作品のようにも感じられましたが社員の方の運動不足解消のためなのでしょうか・・・。私気になりました。お店?はさらに奥のようです。少し緊張しつつも進んでいきます。
進んでいくと、テーブルやイスが置かれてある開けたスペースに到着しました。ここは・・・。奥から「いらっしゃい」の声。ここがフードコートのようです!
初夏の暑さを感じる季節。マンゴーシャーベット(250円)を頼むと、スプーンを氷水の中に入れて出してくれました(はじめはシロップか何かだと思っていました!)。落ち着いた雰囲気の中、秘密基地を見つけた気分に浸りつつ、スプーンから冷やされた冷たさとマンゴーの甘さを味わいました。
さて今回訪れたビルについて。調べてみると、もともとは「京果会館」と言って1970年に建てられたもので、京都市中央卸売市場にある京都青果合同株式会社子会社の社屋だったそうです。新しい社屋への引っ越しをきっかけに取り壊しが決まりつつありましたが、「食とデザイン」をテーマにリノベーションされ「KYOCA Food Laboratory」として2014年春にオープンしました。普段何気なく流し見ているビルに、こんなストーリーがあったとは。驚きです!
梅小路公園から一歩外にある「KYOCA」、あなたも訪れてみるといろんな発見があるかもしれません。
(執筆者:下京ローカルグッドレポーター あべし)
2022.10.17