京女生が見ぃ~つけたっ!まちの魅力①~地域住民と観光客の“共生”~
下京区内の魅力をさまざまな視点から紹介する「下京まちストーリー」。
今回は,ボランティアレポーターで協力いただいている「下京いきいき市民活動センター」で昨年秋に社会教育実習を受けられた京都女子大学の学生さんによる梅小路周辺エリアのレポートをご紹介します。
学生ならではの新鮮な目線から,区内の魅力や感じた課題など率直につづっていただいています。
秋晴れの空が広がる梅小路公園へ行ってきました。
紅葉まつりは前日まででしたが、美しい紅葉はまだたくさん残っていました。
修学旅行生の姿や小さな子供たちが遊ぶ様子が見える池のそばで、すぐ近くに住んでいるとおっしゃるおじいさんに出会いました。 アレコレ楽しくお話しさせていただいた中に、「京都は近年観光客が増え、昔から有名だった清水寺などの観光地以外の場所にも人が集まってくるようになった。今まで散歩ルートだった寺院が観光地となったことで有料になってしまったり、住宅地内にある道や公園に沢山の人が集まってきたりする。」というお話があり、それ以来私は、「住んでいる方々と町の賑わいの両立」について考えるようになりました。
そんな中、2015年度から始まったという「京都・梅小路みんながつながるプロジェクト 」のことを知り、事務局の方に話を伺うことができました。
https://www.kyoto-umekouji.com/project/
これは、エリアの賑わい創出、回遊性向上を目指した取り組みで、その名の通り、梅小路公園に、大いに関わっています。京都駅から梅小路公園に至るまでのルートに、モニュメント41基とフラワースポット9箇所を設け、京都駅から梅小路をめざす人達が楽しんで歩けるようにしたものなのですが、な、なんと、このルート、楽しんで歩いているうちに、自然と住宅地を避けるように作られており、観光客には楽しみを、住民には静けさを提供するように作られているのでした。
すごいですね。
ちなみにどんなモニュメントがあるのでしょう。
これは、誰だかわかりますか?
答えは、ここ下京区のマスコット「シモンちゃん」です!
他には、今にも動き出しそうな「ミズダコ」やかわいらしい「蒸気機関車」、波に乗る「イルカ」、急坂をパワフルに上る「電気機関車」、つぶらな瞳がかわいい「オオサンショウウオ」などがあります。
(左上から順にミズダコ、蒸気機関車、イルカ、電気機関車、オオサンショウウオ)
実際に自分で探してみて、モニュメントをたどるイベントを企画も面白いだろうなぁと思いました。
他にもいっぱいありますので、ぜひモニュメントを完全制覇してみてください!!
おじいさんからは、「若い子に頑張ってほしい」という想いも託していただきました。期待にお応えできるよう、これからも、ただ観光しているだけでは見えてこない地域の方々の言葉を発信していきたいと思います。
(京都女子大学2年 建林 朋香)
2022.03.02