七条中央サービス会~「顔の見える」商店街であるために~
まちづくりの取り組みなどの紹介を通じて、下京区の魅力を再発見していただくコーナーです。
今回は、地域に根差した活動を行っている商店街、七条中央サービス会です。
同会は七条通に面し、七本松通から御前通周辺にある23店舗が加盟。その歴史は60年近くになります。しかし、近年は後継ぎがいないことが原因で廃業する店舗が増加し、かつての活気がなくなっていたため、同会は商店街に賑わいが戻ってくるような取り組みを模索していました。
そんな中、平成25年から始めたイベントがサマーナイトフェスティバルです。七条第三小学校3年生と一緒に夜店を運営することで、大人も子どもも楽しめるイベントとなりました。「当日手伝ってくれた子どもが翌年、フェスティバルに遊びに来てくれることが嬉しい」と同会の岸田智之会長。松尾七社のひとつとして松尾祭で神輿を担ぐ櫟谷社の青年会や下京青少年活動センターもブースを出店するなど、地域ぐるみで賑わいが生まれました。
そんな中、直撃した新型コロナウイルス感染症。イベントの開催は難しい状況になり、昨年のサマーナイトフェスティバルは中止となりましたが、新たな活性化の取り組みとして、商店街のロゴマークとキャッチコピーを近隣の小中学生に作成してもらいました。また、まずは商店街のことを知ってもらおうと、区のサポート事業を活用し、「安心・安全 ご利用マップ」を発行。安心して商店街に来てもらえるよう、コロナ対策はもちろん、配達サービスの有無や授乳スペースの設置状況を記号で表示するなど、分かりやすいマップになっています。ロゴマークやマップは今後、商店街のグッズなどにも活用していくそうです。
「お店に来てくれる人に喜んでもらうことが、商売繁盛につながる」と話す岸田会長。 「これからも、商店街と地域との『顔の見える関係』を大切にしていきたいです」
※市民しんぶん下京区版「下京のひびき」令和3年2月15日号掲載時の内容です。
2021.02.15