因幡堂平等寺
狂言に登場する因幡堂―鬼瓦は誰の顔にそっくり?!
日本三薬師のひとつ「因幡薬師」の名で知られる因幡堂平等寺。縁起によると本尊の薬師如来像は橘行平が因幡国(鳥取県東部)に赴いた際に夢告によって海中より引き上げたもので、行平が帰洛すると追うように薬師如来像も飛来したので、邸宅を寺にして祀ったのが始まりと言われています。桓武天皇以来、平安京内に東寺と西寺以外の寺院を作ることは禁じられていましたが、貴族の邸宅に祀られた仏堂ということで許され、因幡堂と称されてあつく信仰を集めました。町堂として芸能興行の場となり、狂言の多くの曲目にも登場します。
狂言「鬼瓦」では、領地争いの訴訟のため、長く国許を離れ、都に滞在した大名がついに勝訴して帰国する際に、因幡薬師にお礼参りにやってきます。因幡堂の鬼瓦を見た大名は、離れて暮らす家族の顔を思い出して泣きはじめます。
さて、鬼瓦と誰の顔がそっくりだと思って大名は泣いてしまったのでしょうか?
(1)父の顔
(2)母の顔
(3)妻の顔
正解
(3)妻の顔
この問題は,京都検定1級をお持ちで区内にお住まいの方に出題していただいています。
※市民しんぶん下京区版「下京のひびき」令和元年12月15日号掲載時の内容です。
2019.12.15